頚城酒造と柿崎

頚城酒造と柿崎

故郷、柿崎。

柿崎は、日本三大薬師の一つ「米山」のふもとの街であり、海と山に囲まれた自然豊かな街です。人口は現在約9000人、平成17年より旧柿崎町から上越市柿崎区となりました。中山間地域から湧き出る、平成の名水百選に選ばれた名水「大出口泉水」に代表されるように、豊かな水に恵まれた柿崎は、それゆえに農業も盛んで、素晴らしいお米の産地でもあります。
また、古くから酒造りの技術集団でもある「頚城杜氏」の出身中心地として、酒造りの伝統文化が継承されてきた越後杜氏の故郷でもあり、現在も杜氏を経験してきた長老の方々が多く住んでいます。
柿崎は、酒造りに必要な「水」「米」「杜氏の技術」の全てが高水準で揃う、素晴らしい故郷です。

柿崎区の位置
柿崎の山
柿崎の棚田
柿崎の夕日
柿崎の冬

柿崎と人を、未来をつなぐ3つの取組み

KAKIZAKI TSUNAGU PROJECT

柿崎名水農醸プロジェクト

平成名水百選「大出口泉水」が流れる棚田で酒米を作り、その米をその名水で仕込んだ製品「久比岐 和希水(くびき わきみず)」を製造・販売し、名水と地域を発信する事業です。
限界集落から流れ出る名水と、その名水が流れる棚田を後世に残すために、地元農業者団体「かきざきを食べる会」とともに平成24年から実施しています。
2022年には、初めてIターン移住者が集落に加わり、名水と棚田の存続にむけ活動を加速させています。

柿崎名水農醸プロジェクト
柿崎名水農醸プロジェクト

二十歳に柿崎を呑むプロジェクト

令和2年より、かきざきを食べる会、柿崎小学校との協同により、子どもたちが、故郷の自然・文化を学び、故郷に誇りを持ってもらうべく実施をしている事業です。
小学6年生を対象に、一年間を通じて大出口泉水が流れる棚田を舞台に、田植え、棚田の学び、稲刈り、そして地域食材の飲食等、五感を使い柿崎に触れてもらいます。そして、酒造りを学び、その米を使用した酒造りを見学、原料などに触れることで、柿崎だから生まれる「日本酒」という地域の伝統文化を伝えます。
子ども達が植えて刈り取り見学したお酒を当蔵で8年間貯蔵、20歳になった際に、子ども達自身が作成した世界で一枚の未来の自分に向けたオリジナルのラベルを貼付けプレゼントします。過去の自分から届いた柿崎が詰まったお酒は、子どもたちに故郷の存在を大きく意識してもらえると確信します。

二十歳に柿崎を呑むプロジェクト
二十歳に柿崎を呑むプロジェクト

持続可能な柿崎農醸プロジェクト

柿崎においても急激な人口減少が進み、それに伴い農業人口も大きく減少しています。効率の悪い中山間地域はもとより、耕作しやすい平地においても耕作放棄地が出始めているのが現状です。
私たちにとっては、地元の水と米を使い、酒造りを行うことがとても重要です。そういった意味においても、地域の農業を後世に繋げることは、造り酒屋の使命とも考えます。当蔵では、地域の農業を守る一助となるべく、より一層負荷がかかってきている若手農家を支援することで、耕作放棄をできる限り減らし、地域の安定的な農業の継続に向け挑戦します。
具体的には、4月から9月の農繁期において、当蔵社員が在籍型出向という形で、要望をもらった農業者の支援に向かいます。冬場に酒造りの支援に来てもらう「蔵人制」を私たちは採用していますが、まさにその逆です。地域がつながり、農業がつながり、そして酒造りをつなぐことができるよう、事業を展開してまいります。

持続可能な柿崎農醸プロジェクト1
持続可能な柿崎農醸プロジェクト
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