特約店インタビュー

わたご酒店 代表 寺田 和広様

Interview02

わたご酒店 代表 寺田 和広様

楽しい時間を過ごすために、様々なことにチャレンジしたい。

八木: まず、わたご酒店さんのご紹介をお願いします。

寺田: わたご酒店は1977年に始まったお店で、もともとは僕の祖父母が始めたお店です。将来的に継ぐ人がいないということだったので、僕がやらせてもらって、再スタートしました。比較的若いメンバーがそろっていて、僕が今33歳なんですが、メンバーは20代とか30代前半ばかりなので平均年齢は27歳ぐらいです。
ちなみにわたご酒店のスローガンは「Fun to drink;“楽しく飲む”」、サブタイトルが「もしかして、今、いい時間」なんです。楽しく飲むには、「今、いい時間だね」って思えることがとても大切だなと考えています。そのためには、今日楽しい仕事ができたとか、何か成果が出たとか、なにか面白いものを見たとか、楽しい人にあったとか、飲む前に心持ちがよくなるっていうことが楽しくなるためにすごく必要なのかなって思うんですよね。
そうすると、お酒を売る立場の僕らは酒の味自体をつくるわけではないので、やれることは接客やサービス、イベントなど。そのように“楽しく飲む”につながることはいろいろあると考えています。普通の缶ビールでも青空の下で飲むビールはやっぱりちょっと違うけど、缶ビール自体の味を上げようと思っても上がらないじゃないですか。

八木: 本当にそうですね。誰と飲むか、どこで飲むかですよね。

寺田: そうなんですよ。このスローガンのもと、様々なことにチャレンジしながらやっていきたいですね。

楽しい時間を過ごすために、様々なことにチャレンジしたい。

感じたのは、酒質の素晴らしさと、蔵が目指す方向性。

八木: うちのお酒を取り扱うきっかけや決め手などを、ざっくばらんに教えてもらえますか?

寺田: 一番大きかったのは、頚城酒造さんの目指している酒質の方向性が明確に見えたからです。最後の余韻がしっかり綺麗に残って、バランスが崩れないこと。これは新潟のなかではまだ珍しいと思います。綺麗の定義もいわゆる淡麗辛口ではなくて、余計なことをしないバランスの取れた酒であることもすごく感じました。とくに特別本醸造などはとても優れたバランスで、酒質の素晴らしさが強く印象に残っています。その酒質などを通して、頚城酒造さんが目指すこれからの酒が見えたって感じはありますね。
そして、頚城酒造さんがやられている「柿崎を食べる会」などの取組についても、柿崎で1つのチームとして農家さんと酒蔵さんが酒造りのためにコミュニケーションを密に図りながら、肩肘を張らずに楽しそうに活動を行っている様子をウェブサイトなどで拝見してとても素晴らしいなと感じたんです。酒質も良いし、チームも良いしってところですね。

八木: ありがとうございます。

寺田: あと、そのチームをハンドリングをしている八木社長の地酒に対する考え方がすごく自分に近い気がしたんですよね。その部分が近かったっていうのはすごく大きかったです。一緒にいろんなことを挑戦していけそうというか、僕が修行時代に東京で経験した、密にコミュニケーションを取れる酒蔵さんの感じがすごくしたんです。

八木: 期待をしていただきありがとうございます。それでは実際に取引をしてみてどうでしたか?お世辞抜きで(笑)。

寺田: いい意味で、実際の取り組みと、発信していることのギャップが無かったというのはありましたね。大きく見せることもなく、逆に小さく見せて思ったより大きいってこともなく。
たまに、言っていることとやっていることが違っている場合があったりしますからね。
酒質に関しても年々上がってきていると感じます。5年後、10年後とかどんなふうになっているのかとても楽しみですね。八木社長が仰っていた“最高の脇役”に確実に近づいているなと思いますし、わたご酒店として商品を販売をしていく面でも非常に心強いお酒に確実になっています。
また、僕自身、酒蔵さんに対して腹を割って話せたりする方はそんなに多くはないのですが、八木社長には価値観を共有しあえるとすごく感じていて。先ほど話したとおり、考え方などが極めて近い気がしていたので。お取引が始まって、目指す方向やこれからチャレンジすることを実際に八木社長と話することで、自分自身の立ち位置が明確になっていく部分はすごくあるなと思っています。

八木: それは嬉しいですね!ありがとうございます。

店内

柿崎に行きたくなるようなお酒を造り続けてもらいたい。

八木: 今後のわたご酒店さんの目標、そして、うちの蔵に期待することを教えてください。

寺田: わたご酒店は新しく何かをするというよりは、変わらずお客さんに“Fun to drink;”っていう楽しい時間を提供する方法を考えていきたいです。地域を含め多くの人に必要とされる、あるいは多くの人たちの楽しい時間を提供できるようなチームになっていくことがわたご酒店のやるべきことだと思っています。
頚城酒造さんに対してですが、僕自身が頚城酒造さんを通して柿崎を知ることができて、自分の中のライフスタイルというか人生がすごく楽しみになっています。僕自身が柿崎に行くのもそうだし、誰かを柿崎へ案内することも、とても楽しみなんです。なので頚城酒造さんには、柿崎に行きたくなるような酒質のお酒を造り続けてもらいたいです。さらに、柿崎に行った人が体験できるコンテンツなどを生み出してほしい。そうすることで、僕らはより積極的に商品を勧められるし、お酒がおいしかったらぜひ柿崎に行ってくださいっていう流れができますしね。

八木: ご期待に応えれるよう頑張ります!ちなみに、うちのお酒はお客様にはどう捉えられていますか?

寺田: 頚城酒造さんのお酒はほんとに、全部の種類が別々のお客様に刺さってるイメージがあります。例えば「燗で呑む越路乃紅梅」は玄人っぽい方が飲まれますし、「かすみ酒」や「うすべに」なんかは若い女性を中心に好まれています。「越路乃紅梅 純米吟醸」は、ちょっと年配というか格式みたいなのがほしい方でも買っていきやすいかと思います。
取り立ててどれが人気っていうよりも、それぞれの酒が別々のお客様に対して刺さってる印象なので、頚城酒造さん全体で見ると、とても幅広い層にアプローチできているのではないでしょうか。

八木: 最後に、寺田さんが好きなうちのお酒は?

寺田: 僕は「越路乃紅梅 純米吟醸」が好きですね。これが基準になっています。他のももちろん好きですけど(笑)

柿崎に行きたくなるようなお酒を造り続けてもらいたい。

スタッフ

わたご酒店

〒950-0151 新潟県新潟市江南区亀田四ツ興野2丁目3−3 Tel. 025-382-5777
https://watago-sake10.jimdofree.com/

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